九州・沖縄エリア

粕屋地区    玄界島地区    沖ノ島地区    小呂島地区


粕屋地区

沈設魚礁 FP3.25型
造成年度 平成22年
設置水深 40m
調査年月 平成25年8月
地図画像

 調査では、カンパチ、イサキ、クロダイ、ウマヅラハギ等の主に岩礁性魚類の蝟集が多く観察されました。特に、イサキの蝟集量が多く数百尾以上の群れでブロック間を遊泳する様子がみられました。また、カンパチの蝟集量も多く、大群で上層を遊泳したり、魚礁群の側近まで来遊したりする様子もみられました。

 この漁場は、魚礁が集中的に配置され、魚礁間に適度な小空間が形成されることで岩礁性魚類の蝟集に高い効果を発揮していました。

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イサキ

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カンパチ

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ウマヅラハギ


玄界島地区

沈設魚礁

πブロック8t型

造成年度 平成20年
設置水深 5m
調査年月 平成23年4月
地図画像

  ここではπブロック2基がクロメ等を対象とした藻場造成機能試験を目的として設置されています。

 ブロックの上面や下面では対象種であるクロメ・ワカメ等褐藻類の着生が多くみられ、観察された着生藻類の半分以上を占めていました。また、ブロック上部の貫通孔の周囲では穴を塞ぐ程、高密度に繁茂しているワカメも観察されました。また、ダイバーにより枠取り調査を行なったところ、ブロック上部でワカメの湿重量が半分以上を占めている結果となりました。

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ブロック前景

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ワカメ・フクロノリ

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ワカメ・クロメ


沖ノ島地区
沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成11・13年
設置水深 91m
調査年月 平成15年6月
地図画像

 FP魚礁は集中的に設置されており、数ヶ所で積み重なりが見られました。

 観察された魚類はメダイが卓越しており、500尾程の大きな群れが長時間にわたり魚礁直上や側近を回遊していました。またマアジ幼魚やウスメバル幼魚、シキシマハナダイなどが多く蝟集し、保護・増殖効果の高い魚礁漁場になっていることがうかがえます。

 水深が比較的深い割には付着生物の着生は順調で、今後も餌料供給・広大な過流域の確保など、蝟集魚類の増大に貢献するものと期待されます。

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メダイ

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マアジ

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メダイ


小呂島地区

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成2・3年
設置水深 62~69m
調査年月 平成5年9月
地図画像

 この海域は、FP魚礁3.25型が集中設置され、一部で2段積みとなっており、高さ6.5mを有しています。

 この調査では、礁上部に1,000尾以上のマアジの群れ、礁内部および周辺にはイサキ、マハタ、カサゴ、イシダイ、カワハギなどが観察され、良好な漁場となっていると思われます。

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マアジ

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イサキ

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マハタ

呼子地区

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成13年
設置水深 61m
調査年月 平成15年6月
地図画像

 魚礁は平坦な砂の海底に5~20mの間隔で平面的に設置されています。イサキ、イシダイ、マダイ、ブリ等が観察されました。これらは特に魚礁が密集した箇所に多数蝟集しており、魚礁設置によって海底地形に変化が生じ、岩礁性魚類から回遊魚まで幅広い魚種への集魚効果が発揮されている様子がうかがえます。

 また根付き魚のカサゴが確認されたことから、餌料環境が既に整い、砂の海域に新たな岩礁生態系が形成されていることが確認できました。

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イサキ・ウマヅラハギ

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イシダイ・ウマヅラハギ

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イサキ

別府地区①    別府地区②    別府地区③    別府地区④     別府地区⑤


別府地区

沈設魚礁 カルベース付きFP3.25型
造成年度 平成18・19年
設置水深

10~16m

調査年月 平成29年3月
地図画像

 この地区の調査は、平成20年から継続して実施しており今回で9回目となります。ブロックの設置状況はこれまでと変わらず、安定していることが確認されました。

 カルベースパネル上部には、クロメが多数繁茂しており、ホンダワラ科、アミジグサ科、紅藻類等様々な海藻種の着生が確認されました。またブロックの側面や上面では、クロメの幼体も多数観察されました。

 設置後約10年を通じて、カルベースパネルにおいて種類や量に移り変わりはあるものの、クロメやホンダワラ科、ワカメといった有用海藻が継続的に着生していることが確認されました。

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クロメ・メバル(幼魚)

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クロメ

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ホンダワラ科


別府地区

沈設魚礁

カルベース付きFP3.25型

造成年度 平成18・19年
設置水深 11~13m
調査年月 平成27年3月
地図画像

 この地区の調査は、平成20年から継続実施しており6回目となります。ブロックは設置後8~9年が経過し安定して設置されていました。

 カルベースパネルには、大量のクロメが繁藻しており、ホンダワラ科、ワカメ等の褐藻類の着生も確認されました。魚礁の直近海底では、多数のナマコが観察され、ブロック直下で密度が高い傾向でした。

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クロメ

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メバル

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ナマコ


別府地区
沈設魚礁 カルベース付きFP3.25型
造成年度 平成18・19年
設置水深 11~13m
調査年月 平成24年4月
地図画像

 この調査は、前回の調査から約2年半後に実施したもので、魚礁は設置後5~6年が経過しています。

 魚礁内部の暗がりでは、メバル、クロダイ、メジナ、ウマヅラハギ等の有用魚類が観察されました。

 また、カルベースパネル表面では、ヤツマタモク等のホンダワラ科、クロメ、シオミドロ目等の様々な褐藻類が繁茂していました。ここでは、平成20年度の調査においても海藻類の繁茂がみられており、継続的な藻場造成の機能が確認されました。

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クロメ・ホンダワラ科

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ホンダワラ科・シオミドロ目

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メバル


別府地区

沈設魚礁 カルベース付きFP3.25型
造成年度 平成18・19年
設置水深 12~19m
調査年月 平成21年10月
地図画像

 魚礁は平坦な海底に10mほどの間隔で整列して設置されており、設置後、3~4年が経過しています。

 魚礁ではメジナが50~100尾ほどの濃密な群れを形成して付近を繰り返し遊泳している様子が観察されました。その他、カルベースパネルの周囲でマダイやイサキの幼魚が群れで往来したり、パネル裏側でメバルが遊泳したりと様々な魚類の蝟集が確認され、過去の調査と比較して、魚類蝟集量は確実に増加していました。

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メジナ

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クロダイ

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イサキ


別府地区

沈設魚礁

カルベース付きFP3.25型

造成年度 平成18・19年
設置水深 12~16m
調査年月 平成20年3月
地図画像

 この調査は、一年のうちでもっとも透明度が向上する低水温気に実施しましたが、マアジ、メバル、クロダイ、カサゴなどの有用魚が観察されました。

 観察された魚類の多くは低水温のためか動きが鈍く、魚礁内部に寄り添うように蝟集していました。

 カルベースパネル表面には大きく成長したホンダワラ類を中心として多くの海藻が繁茂していました。。

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アミジグサ類

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マアジ

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クロダイ

阿値賀北西2工区    阿値賀地区    志々伎地区    豊玉地区     三重地区


阿値賀北西地区

沈設魚礁 FP魚礁2.00型
造成年度 平成24年
設置水深 91m
調査年月 令和1年7月
地図画像

 30年以上前に設置された広範囲に点在している魚礁群の中央空隙部に、FP魚礁2.00型が乱積み設置されています。ブロック同士が複雑に組み合わさり、12m以上の高さと、内部には複雑な陰影空間が形成されていました。

 魚礁群では、ヒラマサ、イサキ、チダイ・マダイの蝟集量が卓越しており、設置後2年目に実施した前回調査と比較して、魚種・量ともに大幅に増加していました。

 設置後7年が経過し、魚類にとって環境が整ったことで、イサキをはじめとする多種多様な魚類の生息場として利用されていると考えられます。

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ヒラマサ

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マダイ・チダイ

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イサキ


阿値賀地区

沈設魚礁

FP魚礁2.00型

FP魚礁3.25型

造成年度 平成23年
設置水深 91m
調査年月 令和1年7月
地図画像

 平成24年から引き続き5回目の調査を実施しました。魚礁の配置状況等に変化はなく、安定した設置状況を維持していました。

 魚礁群上層はヒラマサ・マアジ・イサキをはじめとした大規模な魚群に覆われており、魚礁群を中心として大規模な生息場が形成されています。魚礁表面には、様々な付着生物が全体を覆い尽くすほど着生し、前回までの調査より種数が増加していました。

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ヒラマサ・イサキ

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マハタ・マアジ

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イサキ・イシダイ


志々伎地区
沈設魚礁 FP魚礁2.00型
造成年度 平成26年
設置水深 23~25m
調査年月 平成29年6月
地図画像

 この増殖場は、FP魚礁2.00型36(6×6)個が約5mの間隔で平面的に配置され1群を形成し、志々伎湾中央部の細砂質の海底に10群体設置されています。

 観察されたマダイ、マハタ、メバルは小型の個体が多く、ROVが接近すると増殖場内部へ逃避する様子が見られました。増殖場上層ではカタクチイワシや小型のマアジの群れが観察され、増殖礁に集積した浮遊餌料を摂餌するため回遊していると思われました。その周囲では、カンパチやヒラマサ等の大型魚食性魚類の遊泳が観察され、増殖場内に食物連鎖構造が形成されているものと考えられました。

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カンパチ

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マアジ・ウスメバル

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マハタ


豊玉地区

沈設魚礁 FP魚礁2.00型
造成年度 平成25年
設置水深 23~45m
調査年月 平成28年10月
地図画像

 この地区は、FP魚礁2.00型ブロックの乱積み小群体によって構成されており、増殖場内には多数の陰影空間が形成されていました。

 調査では、カンパチ、マアジ、マダイ、クエ、イシダイ等の回遊性及び岩礁性の有用魚種が観察されました。同増殖場内ではカンパチ、マハタ等の大型魚食性魚類と、餌料となるマアジやネンブツダイ等小型魚が観察されており、魚種間の食物連鎖が形成されているものと思われます。

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 マアジ

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マハタ

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マダイ


三重地区

沈設魚礁

カルベース付きFP1.5G

造成年度 平成20年
設置水深 34m
調査年月 平成27年10月
地図画像

 この地区では、上部にカルベースパネルを装着したFP1.5Gが点在して配置してあります。

 調査では、カルベースパネル上部でイサキ、オオスジイシモチ、アカオビハナダイ等の幼魚の群れが観察されました。

 平成23年度に行った前回の調査でも小型魚類の群れが確認されており、カルベースパネルの凹凸に富んだ複雑な形状がこれら小型幼稚仔魚にとって良好な成育場として機能していました。

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イサキ幼魚

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オオモンハタ

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マダイ

天草有明地区    苓北地区    牛深地区    天草地区      五和地区


天草有明地区

沈設魚礁 カルベース付きFP5.00型
造成年度 平成22年
設置水深 11~15m
調査年月 平成24年4月
地図画像

 ここでは上面カルベース付きFP5.00型が育成礁として設置されています。

 設置後の経年は浅いものの、メバル、スズキ、クロダイ、コショウダイ等の岩礁性魚類を中心とした有用種が多数観察されました。

 カルベースパネルの上部では、ペアのアオリイカが滞泳している様子が観察され、時期的に産卵場所を探しているものと思われました。また、ワカメの着生したパネルも確認されました。

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アオリイカ

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メバル

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ワカメ


苓北地区

沈設魚礁

FP魚礁3.25型

カルベース付きFP3.25型

造成年度 平成13・17・22年
設置水深 36~42m
調査年月 平成24年1月
地図画像

 ここでは、造成年度の異なる3箇所の乱積み魚礁群を観察しました。平成17年度造成地点では、魚礁群の周囲にカルベース付きFP魚礁が設置されています。

 平成13年度造成地点では、コロダイやオオモンハタ等の根魚が中心に観察されました。一方、経年の短い平成22年度造成地点では、カンパチとチダイの大群が蝟集しており、魚礁群上部で終始観察されました。また、チダイの大群は平成17年度造成地点でもみられ、カルベースパネルの側近ではフサカサゴ等の多くの魚が蝟集しており、魚類に対する餌料供給機能も維持されている様子でした。

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カンパチ

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チダイ

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オオモンハタ・コロダイ


牛深地区
沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成11・22年
設置水深 45~47m
調査年月 平成23年11月
地図画像

 設置後の経年が異なる2箇所の乱積み魚礁群を観察しました。

 平成11年度造成地点では、マアジ、イサキの蝟集が顕著で、魚礁周囲を回遊する様子が繰り返し観察されました。

 平成22年度造成地点では、ヒラマサ、マアジ、スジアラ等、多くの有用魚が観察され、回遊魚から根魚まで対応する乱積魚礁群の特徴がよく現れていました。

 これらの魚礁群には経年に応じた付着生物の着生がみられ、造成年度の古い魚礁群では、ウミトサカ類をはじめとした大型の付着生物が多数着生し、天然礁に匹敵する状況でした。

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イサキ

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ヒラマサ

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スジアラ


天草市宮田漁場

沈設魚礁 カルベース付きFP3.25型
造成年度 平成19年
設置水深 41m
調査年月 平成22年2月
地図画像

 ここでは、内枠タイプのカルベース付きFP3.25型の乱積み魚礁群が設置されています。最高部は10m程で3段積み相当の積み重なりとなっています。

 魚礁の周囲では、マアジ、マダイ、クロダイ等、遊泳範囲の広い魚種が遊泳しており、上部ではマアジ、メバルが潮流によって流れてくる浮遊餌料を摂餌する様子が観察されました。カルベースパネルの部分では、カサゴの蝟集が多くみられ、魚類の餌となる小型のカニやエビ等が棲息していると思われます。

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マアジ

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カサゴ

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メバル


天草市五和町

沈設魚礁

πブロック2t型

造成年度 平成17年
設置水深 4m
調査年月 平成21年3月
地図画像

 ここでは、通常のπブロック2t型と多孔質増殖素材「カルポール」を装着したタイプが共に5基ずつ設置されています。この地点の調査は継続的に行っており、第3回目となります。

 ブロックは設置後3年半が経過し、表面ではホンダワラ、ワカメ、トサカノリ、アミジグサ等の褐藻類の着生が多く観察されました。中でも、ホンダワラの着生量が多く、観察したほとんどのブロックで1m以上に生長した海藻が繁茂していました。 またブロック周囲では、メバル、カサゴ、メジナ等の藻場に多い魚種も確認されました。

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ホンダワラ類

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トサカノリ

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ホンダワラ類

日向灘地区①    日向灘地区②    延岡地区    川南地区     門川地区


日向灘地区

沈設魚礁 FP魚礁5.00-B型
造成年度 平成19・20年
設置水深 28m
調査年月 平成23年5月
地図画像

 ここでは、厳しい波浪条件に対応するため重心を低く設計したFP魚礁5.00-B型が4基ひとまとまりで40m程の間隔で配置されおり、広範囲な漁場が形成されています。

 調査では、平成19年度造成箇所でイシダイ、平成20年度造成箇所でカンパチの蝟集が卓越していました。魚礁周囲や内部を遊泳するイサキ、オオモンハタ、メジナの群れ、魚礁間をゆっくりと群れで遊泳するオオニベ等の有用魚種も観察され、生態の異なる様々な魚類の棲息が確認されました。

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カンパチ

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イシダイ

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オオニベ


日向灘地区

沈設魚礁

FP魚礁5.00-B型

造成年度 平成19・20年
設置水深 28m
調査年月 平成21年3月
地図画像

 設置されているFP魚礁5.00-B型は通常よりも重心が低く設計されており、波浪条件の厳しい箇所でも安定して設置可能なことが特長です。

 FP魚礁5.00-B型が4基ひとまとまりで配置されており、イシダイやオオモンハタ等、根魚を中心とした魚類の蝟集が確認され、魚礁の内部ではオオニベも観察されました。

 蝟集量はイシダイが卓越しており、20尾以上の群れで魚礁周囲を頻繁に往来し、この魚礁群に強い定着性を示していました。

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イシダイ

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イシダイ

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イシダイ・オオモンハタ


延岡地区
沈設魚礁 FP魚礁5.00型
造成年度 平成13・14・17年
設置水深 85~120m
調査年月 平成19年5月
地図画像

 ここでは造成年度の異なる3箇所について観察を行いました。設置水深は85・100・120mです。大水深でしたが、水中の透視度が良好であったため、10m以上の視程が確保されていました。

 観察された魚類はイシダイの老成魚、マダイ、オオニベ、マハタ、メダイ等でした。これらの魚類は成長段階に応じて深浅移動する習性を持つため、この魚礁群を回遊経路の中で餌場・休息の場として利用している可能性が高いと考えられます。  

※宮崎県の県魚であるオオニベ(全長:125cm)が撮影されました。。

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メダイ

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イシダイ

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オオニベ・マハタ


川南地区

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成8年
設置水深 42m
調査年月 平成12年1月
地図画像

 この海域は、FP魚礁3.25型と2.0m角型魚礁が混在する形で設置されています。

 調査では、チダイ、オオニベ、イシダイ、カワハギ等の多数の有用魚種が観察されました。

 特にチダイの群れは 長時間観察され、この魚礁群に根付いていると思われます。また、オオニベ、イシダイについても時間差をおいて何度か観察されたことからこの魚礁群を生息域にしていると思われます。

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マダイ

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オオニベ

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イシダイ


門川地区

沈設魚礁

FP魚礁3.25型

造成年度 平成3年
設置水深 35~36m
調査年月 平成12年1月
地図画像

 この海域は、FP魚礁3.25型と2.0m角型魚礁が混在する形で集中設置されています。

 調査では、イシダイ、カンパチ、ハタ科等の有用魚類が観察されました。イシダイは比較的大型で魚礁内部や周辺を離れることなく回遊しており、また魚礁の下部空間でハタ科の魚類が定座していました。魚礁上部ではウミトサカ等の付着生物が非常に発達し、その間を暖流系の小魚が多く蝟集していることから、大型回遊魚の餌場としての機能は充実しているものと考えられます。

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イシダイ

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カンパチ

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ツチホゼリ

熊毛地区     山川地区    種子島地区    屋久島地区     薩摩地区


熊毛地区

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成26年
設置水深 99m
調査年月 平成28年11月
地図画像

 こちらは、FP魚礁3.25型22個による乱積み魚礁群で、高さ6.5m、2段積み相当に積み重なっていました。

 調査ではカンパチ、マダイ、マハタ、オオモンハタ等、回遊性、岩礁性共に豊富な魚種が観察されました。魚礁群周囲ではヒレナガカンパチの群れが度々観察され、この魚礁群を索餌回遊経路の一部として利用しているものと考えられました。

 また魚礁の下部と上部にそれぞれ異なる種不明幼魚が蝟集しており、内部ではオオモンハタも観察され、魚礁群が幼稚魚の育成場や、魚食性魚類の餌場として機能しているものと推察されました。

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カンパチ

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ヒレナガカンパチ

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マダイ


山川地区

沈設魚礁

FP1.5G

造成年度 平成26年
設置水深 36~40m
調査年月 平成28年11月
地図画像

 ここでは、FP1.5Gがやや勾配のある海底に2~5m程度の間隔を空けて平面に配置されていました。

 ブロックの経年は浅いものの、岩礁性魚類を中心とした22種もの魚種が観察されました。

 クエや大型のヤイトハタ、オオモンハタ、キジハタといったハタ類は、ROVのストロボ光に反応してブロック深部へと逃避するものの、観察中ブロックから離れることはなく、強い定着性を示していました。

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ヤイトハタ

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オオモンハタ

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キジハタ


種子島地区
沈設魚礁

FP魚礁4.00-R型

FP魚礁3.25型

造成年度

平成18年

昭和61年~平成12年

設置水深 31~50m
調査年月 平成21年3月
地図画像

 ここでは、平成18年度設置のFP4.00-R型の乱積み魚礁群と、昭和61年~平成12年度に比較的浅い海域に設置されたFP魚礁3.25型を観察しました。

 乱積み魚礁群の上層ではカンパチが30尾程の群れで繰り返し遊泳し、摂餌行動もみられました。

 この他、各地点において、マハタ、オオモンハタ、イシガキダイ、イシダイ等、多種多数の岩礁性魚類が観察されました。

 また、最も経年の古い魚礁では、内部にアオリイカの卵のうが着生していました。

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カンパチ

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イシガキダイ・イシダイ

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アオリイカ卵のう


屋久島地区

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成20年
設置水深 110m
調査年月 平成21年9月
地図画像

 ここでは、ブロックが2~3段に積み重なり、最高で10m程の高さとなっている乱積み魚礁群を観察しました。

 魚礁群の潮上では、回遊性の高いマアジ、ハチビキが遊泳しており、ROVの接近に対し魚礁群に向かって素早く逃避する行動が観察されました。

 魚礁群中段付近に形成された陰影空間では、魚食性魚類であるオオスジハタが観察され、経年がやや浅かったものの良好な蝟集状況となっていました。

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ハチビキ

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オオスジハタ

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ネンブツダイ


薩摩地区

沈設魚礁

FP魚礁2.00型

FP魚礁3.25型

造成年度 平成15年
設置水深 36~47m
調査年月 平成18年12月
地図画像

 この地区では4箇所の乱積み魚礁群を観察しました。いずれの群体でもブロックが2~3段に積み重なり、高さと複雑さを兼ね備えた乱積み魚礁群が形成されていました。

 観察されたのはマダイ、ヒラマサ、マアジ、ヒラスズキ、イシダイ、オオモンハタ等多種多様な魚類で、この魚礁群が様々な生態の魚種に有効な生息空間を提供していることが確認されました。

 魚礁群の潮上にはマダイの群れも確認されました。マダイはROVの接近に驚いて瞬時に逃避行動をとっていましたが、しばらくするとまた魚礁群に戻る定着性が見られました。

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ヒラスズキ

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イシダイ

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マアジ

渡名喜村周辺地区
沈設魚礁

FP4.0H

FP4.0HB

造成年度 平成21~23年
設置水深 32~68m
調査年月 平成24年3月
地図画像

 ここでは、平成21~23年度に設置されたFP4.0H、FP4.0HBの観察を行いました。これらの魚礁は、重心が低く、耐波性を高めた形となっています。

 この地点では、魚礁内部で滞泳するイシガキダイ、バラフエダイ、タカサゴ、ハタ類等の岩礁性の有用魚類が多数観察されました。特に大型のイシガキダイは、ROVが接近しても落ち着いた様子で魚礁の内部空間を遊泳しており、カワハギ類、ニザダイ類は魚礁表面の付着生物を摂餌する様子も観察され、隠れ場・餌場として利用している様子でした。

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イシガキダイ

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バラフエダイ

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バラフエダイ・タカサゴ